著作権に国境はありません
この記事のタイトル書いてあるとおり、日本はベルヌ条約加盟国なので、結論から言うと…
著作権表示は必要なし。
そうなんです…著作権表示をしないでも守られているんです。
著作物は、国境を越えて利用されるため、世界各国は条約を結んで、お互いに著作物や音楽・放送などを保護し合っています。
このような国際的な保護のもと、著作権は「ベルヌ条約」と「万国著作権条約」などで定義され管理されているんですね。そして、我が国はいずれにも加盟してます。
そう、だから、書かなくても良いんだけど… ただし、MOMOはやっぱり表記する派です。
以前まだこの著作権が広くWeb上で浸透していない時代に、表示してたのに何度も違法に利用された苦い経験があるんです。
だからでしょうか、少しでも警告になるならと小さな字で表記しておくことにしています。
Copyright(コピーライト)ってそもそも何のこと
Copyrightを直訳すると『著作権』
表記するなら正しく自分の正当な権利を明示したい!
だから、ホームページの著作物の所有者を明示した書き方をしておく必要があります。
そこは団体と個人とでは書き方がちょっと違いますよ。
ここ「百聞」はサイト名でありますが、団体ではありません。たったひとりでサイトのデザインもしながら記事を書いているMOMOの個人の著作権をしっかり明示しておきます。
ライターさんが複数いる場合はブログも全員の著作を守るという意味で団体名の方がいいでしょうね。
企業や営利・非営利団体などは登記の表記で書くのが一般的ですね。
個人の場合の表記例
ここの百聞を例にとって書いてみますね。
<p>© 2022 MOMO</p>
こんな感じ。非常にシンプルです。
団体(登記済の株式会社を例に)の場合の表記例
<p>© 2022 HYAKUBUN Inc.</p>
//または
<p>© 2022 百聞株式会社</p>
©は特殊文字なので文字化けした場合は©
と表記しましょう。
この文字はHTMLというメタ言語の中では『実体参照文字』で書かないと文字化しちゃうんですね。
ただし、WordPressもDrupalももともとphp構成でキャラセット(文字エンコード)がデフォルトでUTF-8なので文字化けは起こしません。よってそのまま書いても良いんです。
でもね、Shift-JISなどの古くによく使われていたエンコードはそのままではダメ。
Web上では日本文字やハングル文字のような2バイト文字は文字化けしちゃうんです…
他にも実体参照文字はたくさんあります。もし文字化けしたら自分のエディターで扱っているエンコードを確かめてみることをお勧めします。
そして! この©ですが、現在このマークが唯一の正しい著作権の表示マークなんです。
かつては『(c)』『(C)』『Copyright』や『Copr.』などと書いていてもOKだったんですけど、現在ではアメリカ国内法のみは『Copyright』や『Copr.』は認められているものの、国際的に通用するのは万国著作権条約で保障されている©のみ!
なので、この際、単純に©を必ず使うと覚えておけば良いでしょう。
団体はその団体型表記もしっかり書いた方が良いです
アルファベットで表記するなら半角大文字で社名を書きましょう。
- Co., Ltd. – “Company Limited”の略称で「株式会社」を表す。読み方:カンパニーリミテッド
- Inc. – “Incorporated”の略称で「登記された会社」を表す。読み方:インク
- Corp. – “Corporation”の略称で「法人」を表す。読み方:コーポレーション
社名の後はこの中から選ぶのがいいのかな。
もちろん日本文字でも大丈夫。ただし、前株、後株関係なく『〜〜株式会社』と書くとされてます。
年号は始まった年を西暦で書くルール(省略可です)
これを現在の年と間違えているサイトもすごく多いですね。
実際、過去にもこの表記を年を越したので新年のものに書き換えて欲しいと依頼されたこともありますが…
そんなふうに毎年この年号を代えるのは間違い。
現年号を加えるなら2011−2022
などと書き加え、絶対に始まりの年は外さないこと。
これを間違えているサイトをよくみるよね…
WordPressやDrupalならphpで構成されているのでこの毎年現在の年の修正を忘れてしまわないようにphpの時間取得で書いてやればOK。
<p>© 2011-<?php echo date('Y') ?> 百聞株式会社</p>
こんな感じ。
そして、よく見かける社名の後に続く、
All rights reserved.
これも万国著作権条約とは無関係とされていますので不要です。
古くはみんなこう書いてたけど… 知識をアップグレードしていきましょう。今時はもうこんな不必要なものを書くと時代遅れです。日本はベルヌ条約加盟国。スマートに著作権表記していきましょう。
著作権については誤解されている場合も多いので
先にも話しましたが、この表記がないからと勝手に著作権フリーだと思っている人もいますね。
そして個人ブログでもブログ名やドメイン名で表記しているサイトもたくさんです。でもね、書くならやっぱり正しく書く方ことを覚えて欲しいんです。
大事なことは3つだけ!
- 必ず©のマークはこれを使う
- 個人なら著者の名前(ハンドル名で大丈夫)
- 年号は始まった年を西暦で記す
これさえ覚えていたら良いんです。
この3つの並び順も自由とされています。
<p>© 2022 MOMO</p>
<p>2022 © MOMO</p>
<p>MOMO © 2022</p>
どれでもみんな大丈夫!
ちなみに著作権法違反の罰則は
著作権侵害はれっきとした犯罪なので以下のような罰則が決められています。
罰則
著作権侵害は犯罪であり、被害者である著作権者が告訴することで侵害者を処罰することができます(親告罪。一部を除く)。
著作権、出版権、著作隣接権の侵害は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金、著作者人格権、実演家人格権の侵害などは、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金などが定めれれています。また、法人などが著作権等(著作者人格権を除く)を侵害した場合は、3億円以下の罰金となります。
さらに、私的使用目的であっても、無断でアップロードされていることを知っていて、かつダウンロードする著作物等が有償で提供・提示されていることを知っていた場合、そのサイトから自動公衆送信でデジタル録音・録画を行うと、2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金が科せられます。
なお、「懲役刑」と「罰金刑」は併科されることがあります。
CRICより引用
しっかり重たい刑罰に処されますよ。
ということで、自分の権利がどういうものなのかも含め、しっかり著作権のことを知っておくと良いと思います。